友人がケニアに渡った理由
親戚の結婚式で2014年2月にケニアに初めて来る。
それまで全く縁の無かったケニアの人たちにたくさん歓迎を受け、優しさをもらい、心の豊かさに感動。恩返しができたらと思い、2015年9月に9年半務めたアパレル会社を退職後、ケニアのNGO・Africa Children Education Fund(アフリカ教育基金の会)でボランティアを始める。
ケニア人の明るさ、途上国ならではのエネルギッシュさに惹かれて日本⇆ケニアの行き来を繰り返している。ケニア滞在2年以上。
日本よりはモノは少ないが、豊かさとは物の量ではなく、心で感じるもの!と気づく。
ケニア人と喜びをシェアする日々を楽しんでいる。
友人はものづくりを通してSDGsの大切さを語ってくれました。
日本にも生産拠点をおこう!
そう思ったのはお試しではじめた友人とのものづくりに多くの反響をいただき再販を依頼してもコロナ禍でケニアから帰国した友人のブランド分を自作する事が精一杯で手が回っていない状況でした。
それでも注文や問い合わせが入る。止む無くお断りしても待ちます。とのお返事。
わたしは自分が甘かったなということに気づきました。実は再販がかかり在庫をご用意できなかったことは今回が初めてではない。
その時に得た体験を二度と繰り返してはいけなかったのにまた繰り返した。
自分のこの事業にかける想い、これから自分で事業を手掛けていきたいと思っているのにそれが結果として残せていない。残そうとすらしていないのではないかという現実と自分の弱さとに直面しました。
今回はNGOに所属して活動する友人の想いも現地のテーラーさんの想いも詰まった商品です。これでヒットしたら2、3弾と続けていこうと話していた。ところが、品切れの商品の補充ができない。この状況をどうするか。そこで国内にも生産の拠点をおこう。そうこれは良いきっかけ。このコロナ禍でビジネスが立ち行かなくなっている人も多い中どうあるべきかと模索する人も多いはず。わたしの大好きな梨花さんもロックダウンでハワイから出ることされ許されず撮影クルーが上陸することも許されず専属雑誌のカバーが継続できないかも?という状況下の中にいます。その中でできることそれはこの現状でできることを模索し伝えていくことなのです。
ケニアでの生産が皆無になりそれでも商品を届けるためにするべきことは自分の力、自国でなんとかしなければならない。まず、同じ商品の生地を日本で探すことから始まりました。ヒットした作品に取り扱ったキコイという生地の調達が日本では難しくかき集めて30点ほど。お盆シーズンで世間はお休みの中急な連絡にも対応してくださり良い出会いがありました。今度は作家さん探しです。工場や個人に連絡を取り請け負ってくれるとても親切な方と出会いました。
今回のものづくりを通して自分の未熟さに気づきました。
まず、商品は全て完売してしまったので商品のサンプルがない。試作も全てケニアの工房。
現地はパターンなしで製作するそうでパターンもない、規格もない。
辿ればわたしが友人とこの企画を進めるにあたり何回かの打ち合わせはしましたが
この生地で日本人受けする作品を作りたいと生地を見せてもらいわたしがこんなのはどうかと提案しざっくり資料画像と規格を送りメッセンジャーを使った深夜のミーティングではこここんなふうにしたら?そこ捨てちゃうの?もったいない何かに使いたい。持ち手はもう少し大きく、持ち忘れ防止にケースをつけて小さなバッグのお出かけでも引っ掛けて使えるようにしたい。
などなど言いたいことを言うだけいってそれをサンプルとしてあげてくれてよければ商品化といった感じで仕様書なんて影も形もないくらいアバウトなものづくりなんです。そういう工程をいざ国内にと切り替えた時、日本人の仕事の正確さと真面目さを再確認したのです。規格は?仕様書は?あたり前ですよね。頭の中のイメージを他人に伝えてカタチあるものにしてもらう。大事な工程です。海外と国内のモノづくりの差を目の当たりにしました。どちらが良いとか悪いとかではなくどちらのやり方も間違いではないんです。仕様書がなくてもケニアのテーラーさんは感覚で覚えていて同じものを作れるから。ただ、困るのは同じものを違う人に作ってもらうってなったときにパターンがないのは致命傷だなって気づいたのです。
コロナ禍でケニアで生産できていたら気づかなかった。この状況下でできないことを悔やむより学びに変えて前に進む方がずっと楽しい。そう教えてくれた出来事でした。
今、わたしができることは細かいことを除き一通り終え、完成を待っているところです。商品が届いたらまた始まります。それまでものづくりの背景や気づきを伝えていけたらと思っています。
ケニア産のキコイのフリンジは
解かれた状態で売られているそうなのですが
日本で購入したキコイはフリンジが丁寧に結んであります。
友人によると品質を保つ作業の一部らしいのですが
フリンジ部分をタッセルにするにはこのくせが厄介で
伸ばす作業はしていますがクセが強くて残ってしまうと思いますが
取り外しが可能なのでこれも日本産の特徴として捉えていただければと
一度はタッセルの復元を諦めたもののチャレンジすることにしました。
腱鞘炎になりかけるため解く作業は一日量に限界がありますが
ノルマを決めて作っています。
そちらの作業やゼミナールの資料作りに追われなかなかSNSまで辿り着けず
子供と寝落ちしていますが
更新を待っていてくれている方もいるみたいなので
できるだけ更新を心がけていくつもりです。
ケニア産と異なり
国内産はタッセルのクセが強く出てしまうことをご理解いただきたいです。
よろしくお願いいたします。
キコイのトートバッグも最終工程に入り
追加分も届く予定です。
新作も考案中なので
楽しみにしていただけたら嬉しいです。
当面の間わたしのタッセル製作は続きます。
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